
米ニューヨーク州の連邦検察は8日、麻薬密輸などの罪に問われているベネズエラのマドゥロ大統領と妻フロレス氏について、共謀して反体制派や米国人らを拷問したとして追起訴した。全ての罪が認められると50年以上収監されることになるという。
2人はこれまで、麻薬密輸などの罪を否認。マドゥロ氏は8日、弁護士を通じて拷問についても否認した。フロレス氏側の認否は不明だ。
起訴状によると、マドゥロ夫妻らは1999~2025年、反体制派とみなした数千人のベネズエラ市民に対し、脅迫したり、拘束して拷問したりするように軍や治安機関に指示。検察は「自らの権力を維持するためだった」と強く非難した。
拷問では、電気ショックを与えたり、手足を縛ってつるすなどの手法が取られた。米国人に対しては、銃を口に当てたり、30分ごとに1回、2日間殴打を繰り返し、治療不能な目の障害を負わせたりしたという。
一方、フロレス氏は心臓の不調を理由に保釈を求めていたが、連邦地裁は8日、逃亡の恐れがあるとして請求を却下した。
マドゥロ夫妻は1月、ベネズエラの首都カラカスで米軍の急襲を受けて拘束された。現在は米ニューヨークに収監されている。弁護側はマドゥロ氏が国家元首のため、訴追が免除されると主張している。初公判は来年6月1日に開かれる予定。【ニューヨーク三木幸治】
