
大阪・ミナミの「グリ下」に出入りする少女らが売春をさせられていた事件で、大阪府警は15日、大阪市中央区の自称自営業、木村有亮被告(34)=売春防止法違反罪で起訴=を同法違反の疑いで再逮捕したと発表した。
府警は木村被告が関西最大規模の売春グループのリーダーで、グリコ看板下の遊歩道「グリ下」に集まる少女や知人女性ら約130人を誘って組織的に売春をあっせんしていたとみている。
府警は他にグループ幹部で無職の光山弘晃容疑者(36)=大阪市天王寺区=ら3人も逮捕した。
4人の逮捕容疑は3月中旬、20代女性2人を京都府舞鶴市まで連れて行き、出会い系サイトで募った40代と60代の男性2人と売春させたなどとしている。
女性の一人は「5日間で70人ほどの相手をさせられた」と話しているという。府警は4人の認否を明らかにしていない。
府警少年課によると、グループは70人規模で木村被告をトップに運転手やスカウト役など役割を分担していた。1カ月で最大1億6000万円以上の売り上げがあったとみている。【川地隆史】