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模範解答書き写し内部告発で解雇 元教員「不当」と仮処分申し立て


小田原短期大学の通信教育課程で、幼稚園教諭2種免許取得に関する不正が内部告発された。札幌市の系列専門学校の元教員が不法解雇されたと訴えた。問題は試験で模範解答を許可していたことで、公益目的で告発した元教員が懲戒解雇されたことに対する問題提起がされています。この告発を受け、元教員は不当解雇だとして地位保全と賃金支払いを求める仮処分を申請。弁護士は、告発が公益性と真実性を持ち、解雇が社会的に不当だと主張している。元教員の懲戒解雇が社会通念上相当でないとされる。

 小田原短期大学(神奈川県)の通信教育課程で幼稚園教諭2種免許の取得に必要な単位認定試験の際に模範解答の書き写しが認められていた問題を内部告発し、札幌市の系列専門学校を懲戒解雇された元教員男性が30日、解雇は不当として、教員としての地位保全と賃金支払いを求める仮処分を札幌地裁に申し立てた。

 男性は申し立て後、記者会見を開き、「子供たちが命を脅かされるかもしれず、告発には公益目的があった。なぜ正しいことをして告発者が責められるのか。司法には正しい判断をしてほしい」と訴えた。

 小田原短大は通信教育課程で2020年度以降、免許取得に必要な試験で教材の例題と同じ設問を出し、巻末に模範解答が載った教材の持ち込みを許可。系列の専門学校14校の学生も同じ課程に在籍でき、学内で書き写しが行われていた。

 問題は今年2月、男性の告発を受けた報道で発覚。男性は5月31日、短大や勤務先の専門学校を運営する三幸学園(東京都)から「秘密の内部資料を流出させた」などとして懲戒解雇された。

 男性の代理人弁護士は申立書で、告発内容は真実性があり、幼児教育への影響という公益性が認められるなどとして、懲戒解雇は「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当と認められない」と主張。解雇権の乱用に当たるとしている。7月中に地位確認を求めて提訴する方針。【片野裕之】

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