
米国は22日、イランの核施設を攻撃しました。そのイランを長年治める最高指導者、アリ・ハメネイ師はどんな人物なのか、米国との関係について、1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」で解説します。
Q ハメネイ師ってどんな人?
A ハメネイ師はイランの最高指導者で、現在86歳です。1989年からイランを治めていて、イスラム教シーア派の宗教指導者でもあります。「師」というのは、宗教の先生という意味です。
Q どうしてイランのトップになったのかな。
A イランでは1979年にイスラム革命が起きて、親米国の王様がいなくなりました。その後、宗教の指導者が国の最終的な決定をする「政教一致」という仕組みになり、ハメネイ師は2代目の最高指導者になりました。
Q 米国とイランは仲が悪いの?
A 米国とイランは長い間、対立しています。特にトランプ前大統領の時代には、イランに対して厳しい経済制裁が行われました。これはハメネイ師の資産を凍結するなど、かなり強いものでした。
Q 米国の制裁は意味があるの?
A いい質問ですね。イランの元軍人によると、ハメネイ師の資産はイラン国内の銀行にあるので、米国の制裁はあまり効果がないそうです。また、イスラム教徒からの寄付も多いので、資金には困っていないようです。
Q イランには軍隊が2つあるの?
A イランには普通の軍隊と「革命防衛隊」という特別な軍事組織があります。革命防衛隊は最高指導者の直属で、約19万人の兵士がいて、経済や市民生活にも大きな影響を持っています。