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TOEICで組織的不正疑い 中国籍の10人聴取 複数業者で横行か


6月上旬、東京都内のTOEIC試験にてカンニングの疑いで中国籍の受験者10人が警視庁によって事情聴取された。彼らはスマートグラスなどの電子機器を使って、組織的に解答を得ようとしていたという。警察は複数の中国人業者が関与していると疑っている。これに関連して、5月には中国籍の大学院生が別のカンニング事件で逮捕されている。受験者たちは数万円を支払い、カンニングを進んで受け入れていたことを供述している。警察は同様の事件が今後も続く可能性があると見て捜査を進めている。

 6月上旬に東京都内であった英語の国際テスト「TOEIC」で、カンニングをしようとしたとみられる中国籍の受験者10人を、警視庁が任意で事情聴取していたことが捜査関係者への取材で判明した。TOEICの不正受験では、中国籍の大学院生が逮捕されているが、それとは別の「教え役」から解答を得ようとしていたとみられる。警視庁は中国人の複数の業者が組織的に不正を繰り返しているとみて調べている。

 捜査関係者によると、7日に東京都内のTOEIC試験会場で、中国籍の男女10人がカンニングをしようとしたのを警視庁の捜査員が発見した。10人は20代が中心で、いずれも本名で受験しようとしていたが、申し込みの住所は同じだった。

 不正受験を巡っては、京都大大学院2年の王立坤容疑者(27)が5月に替え玉受験をしようとしたとして建造物侵入容疑で現行犯逮捕されるなどしている。王容疑者が受験した試験では、王容疑者と同じ住所で申し込んでいた受験者が複数いた。試験会場を同じにしてカンニングしようとしていたとみられる。

 10人は事情聴取で「カンニングさせてもらえるということで数万円を支払った」「高得点が欲しかった」などと供述しているという。小型のイヤホンや、耳に掛ける「つる」から骨伝導で音声を伝える機能がある眼鏡型の電子端末「スマートグラス」などを会場に持ち込み、教え役から音声で解答を聞き取ろうとしたとみられる。

 王容疑者は、受験で不正をする中国人の代行業者の指示で、他の受験者に解答を伝えていたとされる。警視庁は、10人が王容疑者らとは別の教え役を使って、カンニングしようとしたとみている。

 TOEICでは、中国人の高得点が目立っているうえ、王容疑者の逮捕後もカンニングの疑いが続いていることなどから、警視庁は不正をする中国人の複数の業者がいるとみて調べている。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】

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