
岩屋毅外相は26日、歌手の相川七瀬さんに「日本ブラジル友好交流親善大使」を委嘱した。相川さんのデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」がブラジルの日系社会を中心に広く親しまれており、友好関係の推進役として委嘱を決めた。
同曲は長年、ブラジルの日系社会で開かれる祭りで、ブラジル式盆踊り「マツリダンス」に使用されている。相川さん自身も昨年、同国を訪れ、日系団体などと交流。今後、同国パラナ州の祭りへの参加を予定するなど、「大使」として文化交流に携わる。任期は6月1日から今年末まで。
相川さんは委嘱後、「これを機に、祭りというキーワードで国と国がさらに仲良くなり、発展していくお手伝いができればいいなと思っている」と話した。
今年は両国の外交関係樹立130周年の友好交流年。3月にはルラ大統領が国賓として来日し、6月には秋篠宮ご夫妻の次女佳子さまがブラジルを公式訪問される予定だ。【川口峻】