トランプ氏、誕生日に軍事パレードと初めて明言 費用は「わずかな」

　トランプ米大統領は4日に放映されたNBCテレビのインタビューで、自身の79歳の誕生日と米陸軍創設250周年が重なる6月14日に「大規模で、美しい」軍事パレードを実施すると明言した。複数の米メディアは2日にパレードの計画について報じていたが、トランプ政権は公には認めていなかった。

　米メディアによると、パレードには6600人超の兵士▽少なくとも150台の車両▽50機のヘリコプター▽七つの軍楽隊――などが参加する計画。国防総省やアーリントン国立墓地がある南部バージニア州アーリントン郡からポトマック川を渡ってワシントン市内に入るコースが検討されているという。

　トランプ政権は連邦政府機関の縮小や職員の大量解雇など大規模な歳出削減を進めており、その一方で巨額の費用がかかる軍事パレードを実施することには批判も出ている。

　トランプ氏は「パレードを実施する価値に比べれば、ピーナツ（わずかな金額）だ」と主張。「我々は世界一のミサイル、潜水艦、戦車、兵器を持っている。我々はそれを祝うのだ」などと語った。【ワシントン西田進一郎】