
東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランド(千葉県浦安市)は18日、「カスタマーハラスメント(カスハラ)に対する基本方針」を発表した。客の言動がカスハラに当たると判断した場合、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどの施設利用を断ると示した。
同社広報部によると、厚生労働省が2024年に、企業にカスハラ対策の義務付け方針を発表したことを受けた措置。グループ内の調査でカスハラが一定数発生していることが報告されたため、企業姿勢を示す必要があると判断した。
基本方針では、カスハラに当たる行為として、物を投げつけるなどの身体的な攻撃、侮辱などの精神的な攻撃、性的な言動などを例示。謝罪や面会の要求、同社や従業員に対するインターネットやSNS(交流サイト)上のひぼう中傷も該当するとした。
カスハラに該当すると判断した場合、原則として同社グループが提供するサービスや施設の利用を断る。必要に応じて、警察への通報や法的措置を取るとも明記した。
【石塚孝志】