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高輪ゲートウェイシティまちびらき ロボット行き交う“実験場”


JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅周辺の大規模複合開発「高輪ゲートウェイシティ」の一部施設を開業しました。このプロジェクトは、2026年春の全面開業を予定しており、多くの人々が行き交う未来の街を目指しています。駅直結のツインタワー「ザ・リンクピラー1」には、KDDIやマルハニチロの本社が入居します。街のコンセプトは「100年先の心豊かなくらしのための実験場」とされ、様々な先端技術が取り入れられています。自動走行モビリティーやデータ連携システムが導入され、空飛ぶクルマの発着場も計画されています。総事業費6000億円が投じられ、2028年の商用開始を目指しています。JR東日本は、このプロジェクトを通じて、広域品川圏の開発を推進し、賃料収入で年間1000億円の営業収益を目指しています。

 JR東日本は27日、高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)周辺の複合開発プロジェクト「高輪ゲートウェイシティ」の一部施設を開業する。駅や街から得られるデータを活用したさまざまな実証実験を行い、社会課題の解決を目指す。2026年春の全面開業時には1日10万人以上が行き交う新たな街が誕生する予定だ。

駅直結、南北1・6キロ

 高輪ゲートウェイシティは、南北1・6キロにわたる全5棟の建物で構成され、総延べ床面積は約84万5000平方メートル。そのうち駅直結のツインタワー「ザ・リンクピラー1」が今回開業する。29階建ての北棟と30階建ての南棟からなり、オフィスフロアにはKDDIやマルハニチロの本社が入る。国際会議を開けるコンベンションセンターも併設するほか、今秋には南棟の高層階に「JWマリオット・ホテル東京」が開業し、商業施設「ニュウマン高輪」が全面オープンする。

自動走行モビリティー周遊

 1872年、日本初の鉄道が新橋―横浜間で開業した際、高輪地区は海を埋め立てた築堤の上を走っていた。当時の技術を結集した歴史も踏まえ、新たなビジネスや文化を生む国際交流拠点にしようと、街のコンセプトは「100年先の心豊かなくらしのための実験場」とした。

 街には立ち乗りして移動できる自動走行モビリティーが周遊するほか、街全体の情報を蓄積するデータ基盤(都市OS)と連携した警備や清掃、配送ロボットが行き交う。「Suica」と連携し、駅改札の通過時に利用者それぞれに合わせた情報を専用アプリで通知する取り組みも始める。2028年に商用開始を目指す「空飛ぶクルマ」(航行距離約400キロ)の発着場を整備し、東北や上信越などの観光にも生かす。

総事業費6000億円

 今回開発された土地は元々、山手線沿いにあった車両基地の跡地だ。機関車や寝台特急の廃止、東海道線と高崎・宇都宮線の相互直通運転などで機能を縮小した広大な跡地を有効活用するため、総事業費約6000億円をかけJR東日本が単独で開発を進めてきた。

 オフィスや医療・健康施設が入る31階建て「ザ・リンクピラー2」▽建築家の隈研吾氏がデザインした文化創造施設「モン タカナワ」▽インターナショナルスクール併設の44階建て高級賃貸住宅棟「高輪ゲートウェイシティレジデンス」は、26年春の開業予定だ。

 JR東日本は、リニア中央新幹線や羽田空港アクセス線(仮称)などの開業も見据え、浜松町駅や大井町駅でも再開発を進めており、周辺を含めた「広域品川圏」のまちづくりを推進中。34年ごろまでにオフィスや商業施設の賃料収入を中心に年間1000億円の営業収益を目指している。【佐久間一輝】

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