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谷口ジローさん漫画「遥かな町へ」映画化 鳥取・倉吉を舞台に


鳥取市出身の漫画家谷口ジローさんが描いた「遥かな町へ」が、島根県出身の錦織良成監督によって映画化されることが決定しました。映画の公開は2026年秋を目指し、撮影は4月から開始されます。「遥かな町へ」は、40代の都市住まいのビジネスマンが14歳の自分の姿で1963年の故郷倉吉市にタイムスリップする物語で、彼の家族や友人たちとの関わりを通じて、揺れ動く思春期の心理が繊細に描かれています。物語の舞台となる倉吉市は、現在国の重要伝統的建造物保存地区に指定されており、昭和のノスタルジックな風情が漂う場所でもあります。今作は過去にも映画化され、国内外で高く評価されています。俳優陣のキャスティングはオーディションで決められ、撮影は鳥取県でも行われる予定です。

 鳥取市出身の漫画家、谷口ジローさん(1947~2017年)が鳥取県倉吉市を舞台に描いた「遥かな町へ」が、島根県出身の錦織良成監督のメガホンで映画化されることになった。4月から風景などの撮影を始め、2026年秋の公開を目指す。錦織監督は18日に倉吉市役所で製作発表し、「心のこもった、魂のような漫画。こだわってつくらないと大変なことになる」と意気込みを語った。【渕脇直樹】

 「遥かな町へ」は1998年、雑誌に連載された。都会に住む40代の会社員が14歳の少年時代にタイムスリップし、63年の古里・倉吉市に舞い戻る。洋品店を営む父を中心とした3世代家族や恋人、級友らとの関わりの中で、揺れ動く思春期の心理が繊細に描かれる。現在は国の重要伝統的建造物保存地区に指定されている白壁土蔵群の町並みや打吹山などを舞台に物語は展開し、昭和のノスタルジックなムードに満ちている。

 作品は国内外で評価が高く、10年に海外で映画化された。国内でも約10年前に映画化の計画が持ち上がり、鳥取県などが財政支援を決めていたが資金難で流れていた。

 錦織監督は島根県出雲市出身。96年、「BUGS」で映画監督デビューした。「RAILWAYS―49歳で電車の運転士になった男の物語」(2010年)、「渾身 KON―SHIN」(13年)などを手掛け、時代劇「たたら侍」(17年)は海外映画祭で高い評価を受けた。「遥かな町へ」では脚本も担当する。

 結城豊弘プロデューサーによると、主演の中原博史役を含めキャストはオーディションで決め、鳥取県でも開催予定という。製作発表に同席した平井伸治知事は「ぜひ成功させて」とエールを送り、広田一恭倉吉市長は「市民が倉吉の良さを再確認する機会になる」と期待した。

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