
陸上自衛隊の松本駐屯地(長野市)で13日午後6時45分ごろ、レンジャー隊員による降下訓練中、高さ15メートルの訓練塔から5・56ミリ機関銃(重さ約7キロ、全長約1メートル)が落下し、地上にいた男性隊員を直撃した。男性隊員は搬送先の病院で死亡が確認された。陸自は事故調査委員会を設置し、詳しい状況を調べている。
陸自によると、死亡したのは同駐屯地の第13普通科連隊所属、小林真2等陸曹(41)。死因は心損傷だった。事故当時、訓練塔のそばで安全係を務めていた。
訓練はロープを伝って地上に降下するもので、約30人が参加。機関銃にはひもが付いており、各隊員は肩にかけて所持していた。訓練塔の上にいた隊員の機関銃が何らかの理由で落下したとみられる。第三者の介在は確認されていないという。【松浦吉剛】