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「トランプ氏は合意を尊重しない」 イラン、米との核交渉拒否の意向


イランの最高指導者ハメネイ師は、トランプ前米大統領からの核交渉の呼びかけを拒否した。過去、トランプ政権が核合意を一方的に離脱したことから生じた不信感を理由として挙げている。トランプ氏は核合意に向けた交渉を提案し、軍事的手段または取引を示唆していたが、イラン側はこれを拒否した。ハメネイ師は、イランには侵略者に対抗する能力があるとし、核兵器不保持はイラン自身の決定によるものと強調した。2018年の合意離脱以降、経済制裁が復活しているが、昨年就任したペゼシュキアン大統領も強要を理由に交渉を拒否する姿勢を示している。

 核開発疑惑があるイランの最高指導者ハメネイ師は12日、トランプ米大統領が核交渉に応じるよう求めたことを巡り、「(トランプ氏が)合意を尊重しないと分かっているのに交渉に応じる意味があるのか」と語り、拒否する意向を示した。イランメディアが伝えた。2018年に第1次トランプ政権が核合意から一方的に離脱したことへの不信感を改めてあらわにした形だ。

 トランプ氏は3月7日に放送された米FOXビジネスのインタビューで、ハメネイ師に核合意を巡る交渉に応じるよう求める書簡を送ったと明らかにし、「イランには二つの対処法がある。軍事的手段かディール(取引)を成立させるかだ」と語っていた。ロイター通信によると、トランプ氏の書簡は12日、アラブ首長国連邦(UAE)の大統領顧問からイランのアラグチ外相に手渡されたという。

 こうした中、ハメネイ師は「イランは侵略者に打撃を与える能力があり、間違いなく反撃する」と語り、武力行使を示唆するトランプ氏をけん制。「イランが核兵器を保有していないのは、イランの意思による」とも強調した。

 イランの核開発を巡っては、15年に欧米などとの間で、核開発を制限する代わりに経済制裁を解除する核合意が成立したが、18年に米国が離脱して制裁を復活させた。イランでは昨年7月、交渉を通じて経済制裁の解除を目指すペゼシュキアン大統領が就任している。だが、ペゼシュキアン氏も今月11日、「強要や脅しの言葉は受け入れられない」と語り、交渉を拒否する姿勢を示していた。【カイロ金子淳】

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