
テレビや新聞などで幅広く活躍した料理研究家の枝元なほみ(本名・東菜穂美=あずま・なほみ)さんが2月27日、間質性肺炎のため東京都内の病院で死去した。69歳。葬儀は近親者で営んだ。
1955年、横浜市生まれ。劇団「転形劇場」で役者をしながら劇団員に料理を作り、劇団解散後に料理の道へ進んだ。季節の食材を生かした家庭料理などが人気を集め、2013年12月~18年12月に毎日新聞で「西原理恵子と枝元なほみのおかん飯」を連載。NHKの「きょうの料理」や「あさイチ」などのテレビ番組や雑誌にも数多く出演した。
また、ホームレス支援などの社会問題にも尽力し、自立を支援するNPO法人ビッグイシュー基金共同代表も務めた。フードロス対策として、夕方以降に売れ残りそうな商品を包装された状態で買い取って売る「夜のパン屋さん」を発案したことでも知られる。
このほか、農業支援団体「チームむかご」代表理事も務めた。