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石川一雄さん死去 86歳 「狭山事件」で無期懲役、無実訴え再審求め


1963年に埼玉県狭山市で発生した女子高生殺害事件、通称「狭山事件」で冤罪を訴えていた石川一雄さんが、11日夜に亡くなった。石川さんは1963年に逮捕され、1審で死刑判決を受けたが、「部落差別に基づく見込み捜査」の結果として容疑を認めたと主張し続けた。2審で無期懲役が確定し、1977年に最高裁で刑が確定したが、1994年に仮釈放された後も再審を求め続けた。現在、2006年に申し立てた第3次再審請求が進行中であった。亡くなる前に肺炎を患っており、療養中であった。石川さんは他の冤罪事件の支援活動にも従事し、部落差別の問題を世に問い続けていた。

 1963年に埼玉県狭山市内で女子高生が殺害された「狭山事件」で「部落差別が生んだ冤罪(えんざい)」を訴え、裁判のやり直しを求めていた石川一雄さん(86)=無期懲役が確定し94年に仮釈放=が11日夜、狭山市内の病院で亡くなったことが毎日新聞の取材で分かった。石川さんは2024年末に肺炎にかかり、体調を崩し、療養中だった。

 石川さんは63年5月に殺人などの容疑で逮捕。1審の旧浦和地裁(現さいたま地裁)で死刑判決を受けた。2審の東京高裁で「部落差別による見込み捜査。取り調べ官にだまされて容疑を認めてしまった」と、無実を訴えたが、無期懲役の判決が下り、77年に最高裁で刑が確定した。

 仮釈放後から再審を求め、現在は06年5月に東京高裁に申し立てた第3次再審請求に伴う、三者協議が進められていた。

 支援団体の部落解放同盟埼玉県連の片岡明幸委員長は「無念でならない」と話した。

 石川さんは袴田巌さんら他の冤罪(えんざい)事件の支援活動にも熱心に取り組んでいた。【隈元浩彦】

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