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逮捕のドゥテルテ前大統領をハーグのICCへ強制移送 フィリピン


フィリピンのドゥテルテ前大統領が、ICCの逮捕状に基づき、オランダのハーグに強制移送された。ICCは2018年からドゥテルテ氏を多数の容疑者を超法規的に殺害した疑いで調査しており、フィリピンがICCを脱退後も調査が続いていた。今回の拘束と移送はICPOの要請によるもので、フィリピン政府のマルコス大統領は国際的義務を果たしたと発言。しかし、ドゥテルテ氏の娘であるサラ副大統領は法的根拠を欠くとして対立を深めている。また、ICCはドゥテルテ氏が取り締まりに関与し重要な役割を果たしたとし、逮捕が必要だと判断している。

 強硬な薬物犯罪対策「麻薬戦争」を巡り、国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状に基づいて逮捕されたフィリピンのドゥテルテ前大統領について、比政府は11日夜、ICCの本部があるオランダ・ハーグに強制移送したと発表した。

 地元メディアによると、ドゥテルテ氏は拘束されたマニラを出発し、中東のドバイを経由してハーグに到着する予定だという。

 ICCは2018年、ドゥテルテ氏に対して、多数の容疑者を超法規的に殺害した疑いで予備調査を開始した。だが、ドゥテルテ前政権当時の19年にフィリピンはICCを脱退した。

 比政府は今回、国際刑事警察機構(ICPO)の要請を受けてドゥテルテ氏を拘束し、移送した。マルコス大統領は11日の会見で「ICPO加盟国としての義務を果たしたまでだ」と強調した。

 国内ではマルコス氏とドゥテルテ氏一家の対立が激化している。ドゥテルテ氏の長女、サラ副大統領は「前大統領をハーグに移送する法的根拠はない」と指摘し、政治的な意図があるとして反発している。

 毎日新聞が確認したICCの逮捕状では、フィリピンがICCに加盟していた11~19年、麻薬戦争が国内で広範かつ組織的に行われていたと指摘。中でもドゥテルテ氏は取り締まりを担当する部隊に銃器を提供し、暴力行為を指示するなど「不可欠な」役割を果たしていたと認定した。その上で、ドゥテルテ氏が任意の召喚に応じる可能性が低いことなどから逮捕の必要があると結論づけた。【バンコク石山絵歩】

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