
国際原子力機関(IAEA)は14日、廃炉作業が続くウクライナ北部チェルノブイリ原発で同日未明に爆発があり、火災が発生したと発表した。無人機(ドローン)が衝突したという。消防が消火にあたり、けが人は報告されていない。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ドローン攻撃が火災を引き起こしたとしてロシアを非難した。ロイター通信が報じた。
IAEAやゼレンスキー氏によると、被害があったのは4号機を覆うシェルター施設。放射線レベルは正常という。ゼレンスキー氏は14日、シェルターの一部が焦げるなどした現場の動画とともに「これはテロリストによる世界全体への脅しだ。ロシアは毎晩このような攻撃を行っており、プーチン大統領が(和平)交渉の準備をしていないことを示している」とX(ツイッター)に投稿した。
ロシア軍は2022年2月の侵攻開始当初、チェルノブイリ原発を占拠していた。【畠山哲郎】