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119番通報も救急車出動せず 路上生活者が死亡 岐阜・土岐


岐阜県土岐市で、路上生活者である50代男性に関する市民からの119番通報を受けた市消防本部が、救急車を出動させなかった事例で、翌日に男性の死亡が確認されました。この対応について、消防本部と市は記者会見を行い、当時の勤務者が事情聴取を受けていることを明かしていますが、過失の有無については捜査対象としてコメントを控えています。調査によれば、男性は数年前から市内で路上生活をしており、市は彼の存在を把握していたものの、生活保護の申請は本人が断っていました。市および消防本部の対応の適切性について、県警が捜査の有無を含めて調査しています。

 岐阜県土岐市消防本部が、路上生活者の50代男性について「様子がおかしい。声かけに応じない」と市民から119番を受けながら救急車を出動させず、翌日に男性の死亡が確認されていたことが判明した。市と消防本部は5日に記者会見したが、当日勤務していた消防隊員らが県警の事情聴取を受けていることを明かした上で、過失の有無については「捜査対象のため差し控える」と明言を避けた。

 市などによると、男性は数年前から市内で路上生活をしていた。1月13日午後6時10分ごろ、同市泉町大富の高架下で、市民から「男性の様子がおかしい」と119番があったが、救急車は出動しなかった。翌14日午前6時40分ごろ、通りかかった別の市民が高架下で倒れている男性を発見。数百メートル離れた消防本部に駆け込み通報し、救急車が出動したが、その場で男性の死亡が確認された。

 13日は通信指令員2人と消防隊員8人の計10人が勤務していた。通報を受けた通信指令員が情報共有せず、出動指示を出さなかったことから、消防隊員は通報があったことは知らなかったとみられる。

 県警は毎日新聞の取材に「消防本部の対応に関する捜査の有無については個別の案件なので現時点ではお答えできない」としている。

 市は2022年10月ごろ、男性が市内の路上にいるのを把握。職員が年に数回、本人に接触し、生活状況や支援の有無などを聞き取っていた。

 男性は昨年12月中旬、生活保護の申請を勧める市民に連れられて市役所を訪れたが、「今は必要ない」と固辞。また、市職員が昨年末から今年1月6日にかけて計3回、高架下で男性と面談した際にも、男性は生活保護の申請を断ったという。ただ、「残金は少なく(ご飯は)あまり食べていない」とも話していたといい、生活は困窮していたとみられる。【塚本紘平】

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