
任期満了に伴う岐阜県知事選は26日投開票され、新人で元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英氏(60)=自民、立憲民主、国民民主、公明推薦=が、新人で産業カウンセラーの和田玲子氏(64)=共産推薦=を破り、初当選した。
5期務めた現職の古田肇氏(77)の引退表明で、20年ぶりに新人同士の対決となった。JR東海が進めるリニア中央新幹線工事への賛否などが主な争点だった。
リニア計画では同県中津川市に中間駅を建設。4党相乗りの組織戦を展開した江崎氏は「リニア開通に伴う交流人口の拡大で経済効果が期待できる」などと訴え、支持を集めた。和田氏は「環境を壊すリニア工事は中止すべきだ」と主張したほか、小中学校の給食無償化なども訴えたが及ばなかった。【太田圭介】