
茨城県の特産品で日本一の生産量を誇る干し芋のナンバーワンを決める「第18回ほしいも品評会」が18日、ひたちなか市の商業施設「ファッションクルーズ」であった。一般投票者2000人が試食や投票に参加したほか、同市ほしいもアンバサダーを務めるフリーアナウンサー、久保純子さんも特別審査員として登場し、干し芋への愛を語った。【川島一輝】
品評会は、ひたちなか、那珂、東海の3市村の生産者らでつくる「ほしいも協議会」の主催。生産者の技術向上や知名度アップを目的に、おおむね毎年度実施し、今年度は36軒の農家から、黄金色で食感もねっとりとした「紅はるか」35品▽昔から親しまれている「たまゆたか」6品▽希少品種15品――の計56品が出品された。
この日は、1次審査をパスした紅はるか6品とたまゆたか3品、希少品種3品――の計12品を対象に本審査を実施。一般投票による金、銀、銅賞の決定に加え、久保さんによる「特別審査員賞」の選定もあり、審査結果は19日に発表される予定だ。
審査に先駆けたトークコーナーなどでは、久保さんが「幼少期から干し芋を食べてきた」と切り出し、2024年9月から市のアンバサダーを務めるほどの「干し芋愛好家」であると明かした。現在の活動拠点である米ニューヨークでは入手しづらいため、「一時帰国の際はまとめ買いをし、朝食に毎日欠かさず食べている。私の体は干し芋でできていると言っても過言ではない」と語り、言葉の端々に干し芋への愛をにじませた。