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NHK福岡、ロケで国の有形文化財を破損 窓ガラスに三脚が接触


NHK福岡放送局は、ニュース番組のロケ中に福岡県福津市の国登録有形文化財「津屋崎千軒民俗館 藍の家」の窓ガラスを誤って破損しました。この窓ガラスは、1901年に建てられた旧上妻家住宅のもので、戦前からの歴史を持つとされています。破損はイベント取材の際、カメラの三脚が接触して起きたといいます。NHKは福津市と関係機関に謝罪し、文化財の保護と再発防止に努めると表明しました。NHKは過去にも文化財を破損した事例があり、2013年4月には滋賀県の「百済寺本堂」、2024年5月には香川県の「旧金毘羅大芝居」での破損がありました。

 NHK福岡放送局(福岡市)は10日、同局のニュース番組のロケで、国登録有形文化財「津屋崎千軒民俗館 藍の家(旧上妻家住宅)」(福岡県福津市)の窓ガラス1枚の一部(縦横約25センチ)を破損したと発表した。同局によると、8日のイベントを取材後、片付けの際にカメラの三脚を誤って接触させたという。

 旧上妻家住宅は1901年に建てられた藍染紺屋で、2007年に国の有形文化財となった。木造2階の瓦ぶきで、壁や格子、土壁などが明治期の町家建築の姿を残す。一帯は江戸時代から塩の販売や海運で栄えて商家が建ち並び、「津屋崎千軒」と呼ばれる。同市によると、破損した窓ガラスは早くても戦前のものだという。

 同局は所有する同市などに謝罪し、市を通じて関係機関に報告する。同局は「貴重な文化財を破損し深くおわびする。改めて文化財の保護を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。同市の担当者は毎日新聞の取材に「コメントは控える」としている。

 NHKは23年4月に連続テレビ小説のロケで国の重要文化財「百済寺本堂」(滋賀県東近江市)のぬれ縁を破損したほか、24年5月にも番組のロケで国の重要文化財「旧金毘羅大芝居」(香川県琴平町)の升席を仕切る木製の角材の一部を破損した。【池田真由香、山口響】

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