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元地検トップから性的暴行被害の女性検事「一人じゃないと思えた」


大阪地検の元トップである北川健太郎被告による性的暴行事件を巡り、被害者である女性検事がインタビューでその苦しみと支援の声について語りました。彼女は2018年に酒に酔った状態で北川被告に襲われ、その後6年間苦しんできましたが、記者会見を通じ多くの支援のメッセージを受け取り「孤独ではない」と感じたと述べています。事件をきっかけにインターネット上でも被害者支援のグループが設立され、心の傷を打ち明けられる場が提供されています。彼女はPTSDと診断され、休職中ですが今後は経験を他の困っている人々に役立てたいと述べ、支援の輪が広がることを望んでいます。また、加害者からの圧力や同僚からの中傷も受け「2次被害」を訴えていますが、「加害者が悪い」という認識が被害者自身に広まることを強調しています。

 大阪地検の元トップが性的暴行の罪に問われている事件を巡り、被害に遭った女性検事が3日、毎日新聞の単独インタビューに応じた。10月に開いた記者会見後に多くのメッセージが寄せられているとし、「孤独な闘いを続けていたが、一人じゃないと思えた。みなさんのコメントは生涯の宝物です」と語った。

 弁護士の北川健太郎被告(65)は、地検の検事正だった2018年9月に酒に酔って抵抗できない部下の女性に性的暴行したとして、準強制性交等罪で起訴された。10月の初公判で起訴内容を認めて謝罪した。

 女性は公判後に会見を開き、被害を受けてから約6年間の苦しみを語った。最後に同じ境遇にある人たちに向け、「『あなたは何も悪くない』と伝えたい。声を上げようか悩んでいるのであれば、信頼できる人に伝えてください」とのメッセージを投げかけた。

 「警察に相談する勇気をもらえた」「頑張って」。会見内容を伝えるニュースには数々のコメントが寄せられたという。女性は「被害者が声を上げられるようになり、何か手を差し伸べてもらえるきっかけになったと思えた」と話す。

 反響は他にもあった。今回の事件を受け、知り合いの元警察官が女性を支援しようと、性犯罪の被害者や支援者が集まるインターネット上のグループを設けた。心の傷や悩みを打ち明ける場だという。

 女性は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、現在は仕事を休んでいる。「私にもまだ支えが必要だが、困っている人に知識や経験を伝えて力になりたい。支援の輪が広がっていってほしい」と今後を見据えた。

 女性の被害は性的暴行にとどまらない。被告は「事件が公になれば大スキャンダルになる」などと口外しないよう求める書面を女性に渡していたことが分かっている。同僚の副検事からは「詐病で金目当ての虚偽告訴だ」などと言いふらされたとして「2次被害」も訴えている。

 女性は「性犯罪被害者は自分を責めるけど、『加害者が悪い』というのが当たり前だ」と話す。「被害者には勇気を持って申告してほしいし、受け止める警察や検察は被害者に寄り添った対応をしてほしい」と訴えた。【高良駿輔、木島諒子】

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