兵庫県知事選で敗れた稲村和美・前尼崎市長(52)の後援会は22日、開設したX(ツイッター)のアカウントが選挙期間中に凍結されたとして、容疑者不詳のまま偽計業務妨害の疑いで兵庫県警に告訴状を提出した。
稲村氏を支援していた「ともにつくる兵庫みらいの会」によると、Xの公式アカウントは告示後の5日夕に運用を始めたが、翌6日午後3時半ごろ、運営管理者によって使用を止められる「凍結」状態となった。12日夜にも別のアカウントが運用開始から約1時間後に使えなくなった。
最初のアカウントの凍結が解除されたのは投開票日前日の16日未明だったほか、別のアカウントは今も凍結が続いているとして、後援会は告訴状で「氏名不詳の複数の人物が選挙活動を妨害しようと企てた」と訴えている。
斎藤元彦知事(47)が再選を果たした知事選は、稲村氏も含めて7人が立候補した。次点だった稲村氏は斎藤知事に約13万7000票差で敗れた。【大野航太郎】