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連合・芳野会長、年収103万の壁議論に「財源を注視していく」


宇都宮市で開かれた連合栃木の年次大会で、芳野友子連合会長と吉成剛連合栃木会長が記者会見を開きました。芳野会長は「103万円の壁」の撤廃が重要だとし、国民民主党が提案する178万円への引き上げについて、議論が活発化することを評価しました。財源の不明確さも指摘し注視する意向です。衆院選後、与党を過半数割れに追い込んだことに手応えを感じ、来夏の参院選に向けて立憲民主党、国民民主党とのトップ懇談会を計画しています。また、栃木県内の参院選候補擁立について早期の取り組みを要請しました。地域選挙の支持候補不在については残念との声も上がりました。新会長には中島一実氏が就任することが正式決定されました。

 連合栃木の年次大会に出席するため来県した芳野友子・連合会長と吉成剛・連合栃木会長が12日、宇都宮市で記者会見した。

 所得税が発生し手取りが減る「103万円の壁」について芳野会長は、「処遇改善や人手不足を解消していくには、壁をなくしていくことが重要」と指摘。国民民主党が与党との政策協議で178万に引き上げることを求めているのに対して、「議論が活発になるのはいいこと。財源が不明確なので注視していく」と述べた。

 衆院選については「与党を過半数割れに追い込み、目標は達成できたと思っている」と総括。「この流れを来年夏の参院選につなげたい」とし、立憲民主党、国民民主党と連合の3者でトップ懇談会を開催する意向を明らかにした。

 県内の参院選の候補者については吉成氏が「立憲、国民には早く擁立をと言っている。栃木ではまだできていないが、立憲と国民が一つの形になること。じゃないと結果は出ない」と述べた。

 17日投開票の県知事選と宇都宮市長選について吉成氏は「(いずれも)推薦できなかったのは残念。知事は『権腐10年』と言って20年がたっている。次がいないのが残念だ」と語った。

 同大会では吉成会長が退任し、中島一実副会長が新会長となる人事を正式決定した。【有田浩子】

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