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スズキ「ネガティブ印象、払拭できた」 インド製SUVを国内販売


 スズキは16日、インドで生産した小型のスポーツタイプ多目的車(SUV)「フロンクス」の国内販売を開始した。スズキは過去にもインド製乗用車を輸入販売したが、販売が伸び悩んだ経緯があり、リベンジを狙う。

 スズキがインド生産車を国内販売するのは、2016年の小型乗用車「バレーノ」に続いて2台目。バレーノは「インド製」という言葉がネガティブに捉えられたり、国内向けとサイドミラーなどの仕様が違ったりしたことで、販売台数が伸び悩んだ。

 鈴木俊宏社長は16日、「バレーノは日本の顧客が求める仕様や品質とのずれに問題があった」と述べた上で、「フロンクスは先進の予防安全や運転支援機能を盛り込み、日本と同じ品質で作り込んだ。インド製というより『スズキ製』と見てもらいたい」と力を込めた。

 月間販売目標台数は1000台だが、発売前から販促活動を始め、すでに約9000台の受注があるという。インド以外の国でも評価が高いといい、鈴木社長は「インド自体の技術力も上がっており、『インド製』というネガティブなイメージは払拭(ふっしょく)されたと言っていいのではないか」と話す。

 フロンクスは、スズキのインド・グジャラート工場で生産した。日本で販売するのは簡易型のハイブリッド車。二輪駆動と四輪駆動の2タイプ(254万1000~273万9000円)で、同程度のグレードの小型SUVの中で安めの価格設定にした。【秋丸生帆】

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