石破茂首相(自民党総裁)は13日、フジテレビの報道番組で、政党から党幹部に支出され、使途の公開が義務付けられていない政策活動費について、「選挙においては当然使わない」と明言した。派閥の裏金事件を受けて自民が非公認とし、衆院選(15日公示、27日投開票)に立候補予定の前職に支出するかどうかを問われ、「我が党が日常的に政策の周知、広報に使ってきた。選挙に使うことはいたしません」と語った。
これに対し、立憲民主党の野田佳彦代表は、現状では使途が公開されないため「証明できない」と反論。国民民主党の玉木雄一郎代表も「誰に渡したか分からないので検証不能。(使途の項目が)選挙か、政治活動か、を分けられない」と指摘した。
また、野党も過去の使途を問われた。野田氏は「かつての民進党幹事長時代、3000万、4000万円くらい使った。何に使ったかは記録に残っていないから、検証したい」と語った。日本維新の会の馬場伸幸代表は「ほとんどが会合費、飲食費」と説明した。玉木氏は、2023年に唯一使用したのが離党した前原誠司前代表代行だと明らかにし「どれだけ(使途を)追えるか」と述べた。れいわ新選組の大石晃子共同代表は「数年前に、実質立て替えていたものを山本(太郎)代表に定額で支払っていた」と明かした。