自民党は9日、衆院選(15日公示、27日投開票)で、福岡9区から立候補予定の大家敏志参院議員(57)を公認しないことを決めた。党福岡県連は公認を求めてきたが、党本部は参院議員からのくら替えは原則認めない立場を取っていた。
党本部の発表を受け、県連事務所で記者団の取材に応じた大家氏は「多くの皆さんに支えられて頑張ってきた。率直に悔しい。皆さんの意見を聞きながらこの試練にどう立ち向かうか決めたい」とし、支援者との会合がある11日までに進退を決める考えを示した。
福岡9区では、県連から除名処分を受けた北九州市議の三原朝利氏(46)も無所属で立候補を予定しており、大家氏が立候補すれば保守分裂選挙となる可能性がある。このほか、無所属前職の緒方林太郎氏(51)▽共産党新人の山田博敏氏(62)▽参政党新人の山本直緒美氏(60)――が立候補を予定している。【城島勇人、山下智恵】