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石破内閣の記念写真、画像データの加工認める 首相官邸がHP掲載


 石破茂内閣の発足に伴う写真について、首相官邸が加工した写真を公表している。画像データに、加工できるソフトを使用した痕跡があった。

 イギリスでは3月、王室が加工した写真を公表したことが問題となり、キャサリン皇太子妃が謝罪している。

 毎日新聞の取材に対し、首相官邸は7日、「今回に限らず、写真をレタッチすることはある」としている。

 1日の内閣発足では、任命式と認証式の後、首相官邸で記念撮影が行われた。男性はモーニング、女性はドレスや着物などの正装で臨んだ。石破首相を最前列中央とし、左に中谷元防衛相、斉藤鉄夫国土交通相、右に林芳正官房長官、村上誠一郎総務相が並んだ。

 毎日新聞などが撮影、配信した写真は、石破首相や中谷防衛相の腹部で、白いシャツが上着から見えており、石破首相はベルトをしめていた。

 X(ツイッター)では、こういった着こなしについて、「みっともない」「だらしない」などの意見が相次ぎ、「だらし内閣」とやゆする投稿もあった。

 一方で、首相官邸がホームページに「総理の一日」として、掲載している写真は、石破首相と中谷防衛相のウエストの位置が高くなり、ズボンが長くなっている。石破首相はベルトもなくなっている。写真のデータには、本来の写真を加工できるソフトを使った痕跡が残っていた。

 首相官邸は、当該部分について「修正しています」としたうえで、「これまでも集合写真や記念写真で同じような処理をしたことがある。肖像写真のしわ、くすみを目立たなくすることは、普通にあることだと認識している」とした。

 イギリスでは3月、腹部の手術を受けた後に初めて英王室が公表したキャサリン妃の写真に加工した疑いがあるとして、AP通信やロイター通信などが配信を相次いで取り消した。

 キャサリン妃は「多くのアマチュア写真家と同じように、編集を時々試してみることがあります」などとXに書き込み、「混乱させた」として謝罪した。

 急速に進化するAIを悪用したフェイクが広がっているため、報道各社は「情報の信頼性」を重要視している。毎日新聞では、プライバシーなどへの配慮から、ぼかしを入れる際などは注釈を入れて配信、掲載している。【デジタル報道グループ】

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