福島県会津若松市の鶴ケ城で、俳優の綾瀬はるかさん(39)が2013年に植樹した新種の八重桜「はるか」が季節外れの花を咲かせ、地元の人たちや観光客を驚かせている。
綾瀬さんは同年のNHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の山本(新島)八重を演じた縁で、毎年秋の「会津まつり」に参加するなど会津をたびたび訪れている。植樹の際には「復興に励まれる福島のみなさんの生活、夢や希望に満ち溢(あふ)れた子どもたちの成長を、この鶴ケ城から八重さんと一緒にいつまでも見守っていて下さい」と直筆のメッセージを寄せている。
県内は9月下旬以降、最高気温が30度近くになったり20度台前半だったりと気温の変化が大きかった。そのためか、「はるか」は5日には2カ所で数輪ずつが淡いピンクの花を開かせていた。
埼玉県三郷市から訪れた夫妻は「驚きました。以前訪れた時も満開の時期ではなかったんですが、まさかこの時期に桜が見られるとは」と喜んでいた。【錦織祐一】