米ニュースサイト「アクシオス」は4日、イスラエル軍が2日夜、レバノンの首都ベイルート郊外を空爆し、標的がイスラム教シーア派組織ヒズボラの最高指導者ナスララ師の後継候補とされるハシェム・サフィディン氏だったと報じた。
サフィディン氏の安否は明らかになっていないものの、ヒズボラや後ろ盾のイランが反発を強めそうだ。ナスララ師は9月27日の空爆で死亡し、サフィディン氏が後継候補として取りざたされていた。ナンバー2だったカセム師も後継候補に挙がっている。
レバノン保健省は4日、過去24時間でイスラエル軍の空爆などでレバノンで37人が死亡し、151人が負傷したと明らかにした。イスラエル軍も3日、イスラエル兵1人が死亡したと発表した。
一方、イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸北部のトルカレムの難民キャンプを空爆した。パレスチナ保健省によると、18人が死亡した。軍はイスラム組織ハマスの戦闘員を殺害したと主張している。【エルサレム松岡大地】