国会議員の総選挙の前に、テンジクネズミにも一票を――。智光山公園こども動物園(埼玉県狭山市柏原)は14日、飼っているテンジクネズミのうち10頭を候補に、第2回の総選挙(人気投票)を始めた。得票が5位以上になったネズミは、動物園が作る来年のカレンダーの表紙を飾る。
テンジクネズミは、いわゆるモルモットの標準和名だ。園は約120頭を飼育している。草食でキャベツやニンジンなどを食べ、体重700~800グラム、体長25センチ前後。大きな瞳やふかふかの毛、短い足がかわいらしく、子どもや若い女性に人気だ。
ファンをさらに増やそうと、園は昨年に続き総選挙を行う。昨年は37頭を候補にしたが、今年は日ごろの人気などで、有力候補10頭にしぼった。
ネズミの名は、食べ物や調味料にちなんで担当者が決めている。容姿や性格は1頭ずつ違う。毛の色は白、黒、茶、灰色があり、2色、3色のネズミもいる。毛が真っすぐか丸まっているか、短毛か長毛かも異なる。
候補名と写真、担当者のコメントは園内のポスターや園のウェブサイトに掲載されている。投票は29日まで。園内でも、ウェブ(https://www.parks.or.jp/chikozan/event/006/006501.html)からも投票できる。園内からの投票者には抽選で10人に、ネズミを描いた缶バッジ5個と、園の2025年のカレンダーが当たる。【高木昭午】