小林製薬は13日、「糸ようじ」や「やわらか歯間ブラシ」など3ブランドの一部製品について販売を休止すると発表した。日本歯科医師会が8月29日付で小林製薬の製品に対する推薦を取り消し、パッケージの変更が必要になったため。
小林製薬を巡っては、同社製の紅こうじサプリメント摂取者に健康被害が起きている。小林製薬の広報担当者は推薦取り消しの理由について「紅こうじ問題を受けての判断と認識している」と話した。
販売を休止するのは、糸ようじの「30本入」「60本入」など8製品▽やわらか歯間ブラシの全9製品▽ピースクリンの「マウスピース洗浄剤96錠」。小林製薬は「性能や品質、安全性に問題はない」としており、パッケージの変更後に販売を再開する。
糸ようじは1987年に発売された小林製薬のロングセラー商品。2023年の売上高は、糸ようじ・約22億円▽やわらか歯間ブラシ・約22億円▽ピースクリン・約3億円――だった。
8月29日以降に対象製品を購入した人は、10月上旬ごろから返品を受け付ける。申し込み方法は後日、小林製薬のウェブサイトに掲載する。【妹尾直道】