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トランプ氏と猫の生成AI画像が急拡散 不法移民巡る偽情報影響か


 米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領が、猫やアヒルとたわむれる複数の生成AI(人工知能)画像がソーシャルメディアで急に拡散している。オハイオ州の不法移民がペットや野生動物を盗んで食べているとする根拠の乏しい主張を広まり、トランプ氏の支持者らが不法移民対策を訴えるため投稿しているとみられる。

 バイデン政権の移民政策を批判する共和党副大統領候補のバンス上院議員が9日、X(ツイッター)で、ハイチからの不法移民が地元オハイオ州の社会福祉に混乱を引き起こしていると主張。「この国にいるはずのない人々によってペットがさらわれ、食べられているという報告もある」と投稿した。10日夜時点で1000万回以上閲覧されている。

 米CBSテレビによれば、地元当局はペットが移民に危害を加えられたいう「信頼できる報告はない」と否定した。

 バンス氏は10日の投稿で「これらの噂がすべて間違いだと判明する可能性もある」と軌道修正しつつ、バイデン政権で移民担当のハリス副大統領を猛烈に批判。「猫のミームを流し続けよう」とユーザーをあおった。ミームは、インターネットネットを通じて模倣や改変をされながら広まるネタを指す。

 テキサス州選出のクルーズ上院議員(共和党)は、「ハイチ移民に食べられないようにトランプに投票してください」と文章を添えた猫が抱き合う写真を投稿。トランプ氏自身も10日のテレビ討論会の直前に、自身のソーシャルメディアに飛行機の座席で猫とアヒルに囲まれている生成AI画像を投稿した。【ニューヨーク八田浩輔】

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