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福岡市動物園のアジアゾウ、1頭死ぬ 来日して1カ月、病気か


 福岡市動物園(福岡市中央区)は10日、雌のアジアゾウ(12歳)が同日死んだと発表した。病死とみられ、ゾウ特有のウイルスに感染していたといい、解剖して詳しい死因を調べる。市動物園には3~22歳の雌3頭と雄1頭の計4頭が7月30日にミャンマーから到着し、10月の一般公開に向けて慣らし飼育中で、来日から43日目での急死だった。

 10日に記者会見した川越浩平園長(55)によると、ゾウは5日に右後ろ脚を引きずるようになり、翌6日には左後ろ脚も引きずるようになった。健康状態に変わりはなかったが、9日朝になって食欲も低下。定期的に実施している「ゾウヘルペスウイルス」のPCR検査で陽性と9日午後に判明し、抗ウイルス薬を3回投与した。10日朝に静脈から水分を補給するため鎮静剤を投与したところ意識を失い、死が確認された。

 アジアゾウの平均寿命は60~80歳。ゾウヘルペスウイルスはゾウがかかりやすい感染症で、発症すると8歳以下のゾウは死に至るリスクが高いという。

 園は4頭の到着後、ミャンマーと日本の獣医師計4人で健康観察などを続けていた。死んだゾウが暮らしていた雌ゾウ舎はプールの水を抜いて清掃・消毒するなどし、一緒に暮らしていた雌の親子は一時的に雄ゾウ舎に隔離した。

 川越園長は一般公開について「何もなければ予定通りだが、残る3頭の健康状態を見ながら慎重に検討したい」と語った。高島宗一郎市長は「私も何度か動物園に足を運び、水遊びをし、運動場を歩き回るなど元気に過ごしている様子を見ていたので、今回の訃報に接し、驚き、とても心を痛めている」とのコメントを出した。【竹林静】

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