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名刀「山姥切国広」と「本作長義」を28年ぶりに同時展示へ


 足利市と徳川美術館(名古屋市)を運営する公益財団法人徳川黎明会は29日、刀剣「山姥切(やまんばぎり)国広」(足利市民文化財団所蔵、国重要文化財)と本作長義(徳川美術館所蔵、同)を相互貸与し、それぞれが来年開催する展覧会で同時展示すると発表した。山姥切は、堀川派の祖・国広が長義を本歌に、写しとして作刀したと伝わっており、両刀の同時展示は1997年に東京国立博物館で開かれた「日本のかたな」展以来28年ぶりとなる。

 両者による同時展示の企画名は「伯仲燦(さん)然を」。早川尚秀市長、徳川義崇・会長兼館長らがオンラインで発表した。足利市立美術館で来年2月8日~3月23日、徳川美術館では特別展「時をかける名刀」(6月14日~9月7日)の前期にあたる7月27日まで展示される。

 市などによると、本作長義は南北朝時代、備前長船派の刀工・長義の作で、刃長71・2センチ。1586年に長尾顕長が北条氏直から贈られた。山姥切は1590年、足利滞在中の国広が足利城主だった顕長の命で鍛えたとされる。刃長は70・6センチ。長義は1950年、山姥切は62年に国の重要文化財の指定を受けた。本歌と写し双方そろっての指定はこの両刀だけという。

 早川市長は「両刀が435年の時を超えて、足利の地に相並ぶことは意義深い。山姥切国広は取得後初のお披露目でもあり、多くの方々にご覧いただきたい」、徳川会長は「二振りの刀がそれぞれの縁の地で飾られるという奇跡のコラボレーション。刀剣文化を幅広い層に向けて発信する絶好の機会と感じている」とコメントした。

 発表には、日本刀を擬人化した刀剣男子を育成するシミュレーションゲーム「刀剣乱舞オンライン」を手掛け、現在のブームの火付け役となったゲーム会社「ニトロプラス」の小坂崇氣社長も同席。「伯仲燦然を」と刀剣乱舞のコラボレーションを進める考えを明らかにし、「それぞれの本丸といえる場所に双方が赴く意義深い企画。刀剣乱舞オンラインとしてできることをやっていきたい」と述べた。【太田穣】

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