日本郵便近畿支社は28日、大阪市西成区の西成郵便局に勤務する10代男性社員が郵便物2378通と荷物449個を配達せず、同区内7カ所に放棄していたと発表した。小池信也近畿支社長は会見で「被害を受けられた皆様には大変ご迷惑をおかけしました」と謝罪した。
支社によると男性社員は、6月中旬から7月29日まで複数回にわたり、配達エリア内7カ所に放棄。同31日に「マンションと一軒家の間に郵便物の束が置かれている」と同郵便局近隣の住民から連絡があり、発覚した。
男性社員は支社の聞き取りに放棄を認め、「郵便物を配達しきれなかった」と説明しているという。支社は大阪府警西成署へ相談し、8月22日に被害届を提出し、受理された。
放棄された郵便物は回収され、今後、差出人や受取人に連絡を取り対応する。うち3通程度は放棄されたことによる汚れなどで、差出人や受取人が分からなくなっているという。【大坪菜々美】