3大流星群の一つで、毎年夏の夜空を彩る「ペルセウス座流星群」が今年も極大を迎えている。静岡県御殿場市の富士山御殿場口新5合目では、山小屋や登山者のライトがともる富士山の上空に、時折流れ星が光の筋を描き、訪れていた人たちから「見えた! 流れた!」という声も聞かれた。
この流星群はペルセウス座にある「放射点」を中心に四方に飛ぶように見られるが、流星自体は空の広範囲に出現するので、見る方向を特に決める必要は無い。
国立天文台によると、今年の極大は12日午後11時ごろ。月が早い時間に沈んでいるので3年ぶりの好条件だという。最も流星数が多くなるのはペルセウス座が空高い位置にくる13日夜明け前で、空の暗い場所では1時間に40個ほどの流星が期待できるという。
ペルセウス座流星群は、約130年周期で太陽に近づく「スイフト・タットル彗星(すいせい)」が母天体で、彗星から出たちりの帯を地球が通過するときに現れる。【手塚耕一郎】