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高知よさこい祭り開催、踊り子1万7000人 地震影響で辞退も


 土佐の真夏を彩る「よさこい祭り」が10日、高知市で始まった。71回目で、県内外から集まった184チーム(前年比27チーム増)、約1万7000人(同約3000人増)が踊り子として参加。11日までの2日間、市内17カ所の競演場・演舞場で、鳴子を手に個性あふれる踊りを披露する。

 8日に宮崎県沖の日向灘で発生した地震により、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表された直後の開催。9日の前夜祭を前に、主催のよさこい祭振興会が同日午前、地震が発生した際の避難場所を参加者や観客に周知することなどを確認し、開催を最終決定した。地震の影響などで4チームが開催直前に参加を辞退した。

 よさこい祭りは1954年、戦後の暗い空気を吹き飛ばし、市民を元気づける目的で高知商工会議所などが中心となって始めた。踊りやコスチュームは自由で、各チームが音を鳴らす「鳴子」を手に、工夫を凝らした振り付けで観客を魅了する。全国各地に広がっている「よさこい」発祥の祭りとして、国内外から多くの観光客が詰めかける。

 10日は午前11時から順次、会場で踊りが始まった。踊りに合わせて大音響でメロディーを奏でるトラック「地方車(じかたしゃ)」が先導する中、華やかな衣装で登場した踊り子に、観客は大きな拍手と声援を送りながら楽しそうに眺めていた。12日にはよさこい全国大会が開催される。【小林理、前川雅俊】

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