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五百旗頭真さんを送る会 小泉純一郎氏ら500人が参列 東京


 東日本大震災復興構想会議議長や防衛大学校長を務め、今年3月に80歳で急逝した五百旗頭真さんを「送る会」が11日、東京都内のホテルで開かれ、約500人が参列して献花した。

 五百旗頭さんは3月6日午後、理事長を務めていた「ひょうご震災記念21世紀研究機構」(神戸市)での執務中に倒れ、急性大動脈解離のため死去した。葬儀は近親者のみで営まれたが、政官界を中心に交際が幅広かった五百旗頭さんを悼むために「送る会」が企画された。発起人は井戸敏三・前兵庫県知事、猪木武徳・大阪大名誉教授、国分良成・アジア調査会会長、ジェラルド・カーティス・米コロンビア大名誉教授、白石隆・熊本県立大特別栄誉教授、田中明彦・国際協力機構理事長の6人。

 日本政治外交史が専門の五百旗頭さんは、時々の政権から意見を求められたほか皇室への進講役も務めた。式典には小泉純一郎、福田康夫、菅直人、野田佳彦の4人の元首相や、別所浩郎侍従長、河相周夫上皇侍従長も参列。林芳正官房長官も参列した。

 弔辞は蒲島郁夫・前熊本県知事、北岡伸一・東京大名誉教授、御厨貴・東京大名誉教授が読んだ。

 蒲島氏は、2016年の熊本地震の際に五百旗頭さんが「くまもと復旧・復興有識者会議」の座長を引き受けたことに触れ「五百旗頭さんには特に熊本との縁はありませんでしたが、熊本県民のためにその力を惜しみなく注いでくださいました」と感謝を表した。

 北岡氏は「日本は今、国内的にはいささか偏狭な意見がもてはやされ、国際的には国際協調路線が危ういところに来ている。こういう時に五百旗頭さんを失ったのは本当に痛い。しかし、国内にあっては学問を大切にし自由闊達(かったつ)に議論する社会を、国外にあっては国際協調路線を、今後も進めていくのが残された者の責任ではないかと思っています。そのことをここに誓い、お別れの言葉としたい」と惜しんだ。

 御厨氏は、自身が東日本大震災復興構想会議の議長代理を務めて五百旗頭さんを補佐した当時を振り返り、「最も苦労したのは十数名の委員の議論集約。不平不満がたまった各委員は口々に何かを大声でいわんとし、首相官邸で毎週1回4時間から5時間の会議が異様な喧騒(けんそう)の中で進められる混乱状況にあって先生は微動だにしませんでした。怒号の飛びかう中、終始あの穏やかな独特の口調で『それがどうしたの?』『あなたは何をおっしゃりたいの?』『こういうことでいいの?』と発言し、吸い取り紙のように罵詈(ばり)雑言を吸収していく。先生はくさらず、怒らず、使命感だけで最後の提言にこぎ着けました」と会議運営の手腕も絶賛した。

 親族代表で長男の五百旗頭薫・東京大教授はあいさつで「人類への楽観、文明への敬意、そしてユーモアを土壌に開花したかのような父の笑顔をまぶたに浮かべながら、これからの時代を生きていきたい。遠からず父の面影は喪失感の痛みではなく、よりよい未来のための養分を運ぶ綿帽子として、私たちを訪れてくれると思います。父への生前のご厚意に心より感謝申し上げます」と語って参列者に謝意を伝えた。【田中成之】

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