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マンションのチラシ物議 市民の誇り・岩手山が別の山に…業者陳謝


 昔ながらの街並みが残る盛岡市紺屋町で建設中の高層マンションのチラシに、岩手県の象徴である岩手山ではなく、実際には見ることができない岩木山(青森県)と思われる画像が使われ、盛岡市側が「市のシンボルであり、間違えるとはあまりにひどい」などと抗議していたことが判明した。売り主は、ウェブサイトで「別の山の画像を誤って使用してしまった」と認め、陳謝した。

怒る市の課長「ばかにしている」

 このマンションは、「タカラレーベン」(本社・東京都)が手がける「レーベン盛岡紺屋町」。盛岡市中心部で地元酒造会社「菊の司」の酒蔵があった中津川沿いに、地上14階建て高層マンション(52戸)を建設中だ。

 問題のチラシは今月上旬、盛岡市などで配布された。景観問題を所管する市景観政策課は18日にチラシの誤りに気づき、同日午後に同社にメールを送付。ほどなく同社担当者が電話で誤掲載を認めた上で「ご迷惑をおかけした」と話したという。

 同課の三橋一仁課長は青森市出身で、チラシに使われている画像を見て、「一目で岩木山だと分かった」という。「古くから盛岡は岩手山の眺望を大切にしてきた。その山を間違えるとは盛岡市民をばかにしている」と怒りを隠さない。

他の高層マンションでも景観が問題に

 盛岡市ではこの他にも「赤レンガ館」の愛称で知られる国の重要文化財「岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館」近くで15階建て高層マンション(56戸)の建設が進むなど、古くからの街の景観を大きく変える開発が続く。

 市内の老舗そば店「東家」専務で街づくりの活動をしている高橋大さんは「これまでの話し合いからも『地元を軽んじている』と感じていた。業者には街の景観を一緒に考える姿勢を見せてほしい」と語った。

 タカラレーベン広報担当は取材に対し「誤った広告を発出したことにつきまして、心よりおわび申し上げます。また、市民の皆様に対して大変失礼なことをしてしまったこと、深くおわび申し上げます」とメールで回答した。【佐藤岳幸、釣田祐喜】

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