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がん闘病の町長に「早く死んでもらいたい」 議員が暴言、謝罪


 宮崎県川南町で12日に開かれた町議会6月定例会本会議で、児玉助寿(すけひさ)町議(77)=当選6回=が、食道がんの療養で議会を欠席している東(ひがし)高士町長について「早く死んでもらいたい」と発言した。発言は議長権限で取り消され、児玉町議も謝罪した。

 町によると、東町長は2月にがんを公表し、入院後に一時公務に復帰したが、今月5日から自宅療養している。7日からの定例会も欠席し、一部町議から職務代理者を置くよう求める声が上がっていた。東町長は「自宅療養中でも電話で指示は出せる」としていた。

 児玉町議は本会議の一般質問で民生委員の処遇に関する発言をするなかで、自身の前に質問した町議が東町長の早期回復を望む意見を述べたことに「心にもないことを言った」などと批判。その上で「民生委員の処遇を見ると、(町長に)早く死んでもらいたいなと祈りたい気持ちだ」と発言した。

 その場で河野浩一議長が発言を訂正する意思がないか確認したが、児玉町議は「うそつくことはようせん」「なぜいつまでも居座っているのか」と述べたため、議長権限で取り消した。児玉町議はその後、休憩を挟んだ本会議のなかで謝罪した。【塩月由香】

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