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有罪評決に打ちのめされたトランプ氏 法廷画家が見たその瞬間


 彼は打ちのめされているようだった――。不倫相手の口止め料を不正に会計処理したとして、業務記録を改ざんした罪で5月30日に有罪評決を受けたドナルド・トランプ前米大統領(77)。東部ニューヨーク市の裁判所で評決に立ち会ったベテラン法廷画家の女性は、米ニュースサイト「ビジネス・インサイダー」の取材に対し、その瞬間をこう振り返った。

 女性はクリスティーン・コーネルさん(69)。法廷画家として30年以上のキャリアを持つ。今回の裁判では、検察側の重要証人でトランプ氏の代わりに元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ氏(45)に口止め料を支払った当時の顧問弁護士マイケル・コーエン氏(57)の証言の様子などを描いてきた。

 評決の日、コーネルさんは検察側の前から2列目の傍聴席に座った。目の前には、事件の捜査を指揮したアルビン・ブラッグ地区検事(50)がいた。トランプ氏は5件目の罪状で「有罪」を言い渡されると、頭を振り始めた。そして、34件の罪状全てで有罪評決を受けると、意気消沈しているように見えたという。

 退廷する際、「彼は私のそばを通り過ぎた」とコーネルさんは言う。そして、こう続けた。「彼は絶望的な様子だった」。

 量刑は7月11日に言い渡される。【ニューヨーク中村聡也】

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