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関門海峡「第3のルート」 国内最大級のつり橋計画を住民に説明


 山口県下関市と北九州市を新たに結ぶ「下関北九州道路」(下北道路)について、国土交通省などは30日、ルート素案の地元説明会を下関市で開き、関門海峡の海峡部(長さ2・2キロ)に巨大なつり橋を建設することを明らかにした。つり橋の2本の主塔間は約1500メートルとなる見込みで、事業化されれば国内最大級となる。

 説明会は国交省と地元自治体が6月3日まで両市で開く予定で、この日が初の説明会だった。

 つり橋の規模は主塔間の長さが指標になる。現在、国内最大規模のつり橋である兵庫県の明石海峡大橋は1991メートル、2番目の香川県の瀬戸大橋南端にある南備讃(みなみびさん)瀬戸大橋は1100メートルだ。下北道路のつり橋は1500メートルを見込むため、国内2位の規模になる可能性がある。

 関門海峡は大型船も多く航行する。そのため、新たなつり橋の2本の主塔は高さ200メートル以上にし、海面から橋までの高さは約60メートルを確保する計画だ。

 素案では他に、下関市の旧彦島有料道路付近と北九州市小倉北区の北九州都市高速道路・日明出入り口付近を結ぶ延長約8キロの道路(4車線、幅約20メートル)を整備することも説明された。インターチェンジ(IC)も下関側に2カ所、北九州側に1カ所整備するという。

 下北道路は、老朽化する関門トンネルと関門橋に続く「3本目のルート」として、災害時の代替路や観光振興が期待されている。今後は約2年をめどに都市計画が決定され、その後に事業化する見通しだが、現時点で着工や完成の時期は未定。事業費は約2900億~3500億円が見込まれている。【柳瀬成一郎、橋本勝利】

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