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鹿児島の廃寺跡で磨崖仏見つかる 大日如来示す梵字 周辺調査へ


 鹿児島県さつま町柏原の大願寺跡に「バン」(大日如来)という梵字(ぼんじ)が刻まれた磨崖仏(まがいぶつ)が見つかった。町教委の作業員が2023年12月に発見。うっそうとした竹林を伐採した一帯にあり、他にも梵字などがないか、町教委が今後調べる。

 大願寺は1361年に天台宗寺院として創建され、後に臨済宗寺院になったと伝わる。鎌倉時代後半から地頭として定住した祁答(けどう)院氏の菩提(ぼだい)寺で、本尊は薬師如来。江戸時代の初期、鹿児島城下に移され、さつま町の大願寺はやがて廃寺になったとされる。寺跡には開山堂跡と薬師堂跡が残る。

 町教委によると、磨崖仏は仏や仏教関連の文字が崖などに彫られたものを指す。今回の磨崖仏は開山堂跡から国道を挟んで100メートルほど離れた急傾斜地で見つかった。梵字が本尊の薬師如来を表す「デイ」でなく、大日如来の「バン」である理由などは不明。同じ崖に「禅師」などの字が入った碑文三つも確認され、今後、内容を詳しく調べる。

 また、竹の伐採を終えた周辺にも磨崖仏の可能性があるものがある。町教委社会教育課文化係の佐藤真人主任は「中世の大願寺の実像に迫れる貴重な史跡。今後の調査で更なる発見を期待したい」と話している。【梅山崇】

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