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「殺されたら終わりだ」 群馬の民家強盗致傷 被害男性が証言


 群馬県安中市の民家で8日未明に発生した強盗致傷事件で、被害に遭った男性(70)が毎日新聞の取材に応じた。男性は「身の危険を感じ『殺されたら終わりだ』と思った」と当時の心境を語った。

 事件は8日未明、安中市松井田町五料の民家で発生した。県警によると、男2人が男性方に侵入し、包丁のようなものを突きつけた上で男性の両手をガムテープで縛り、現金が入った財布を奪ったという。男性は腕に軽傷を負った。

 「騒ぐな。殺すぞ」――。男性は寝ていたところ、部屋の電気が急につき、自分の上に馬乗りになった男からそう告げられた。男たちはフードをかぶり、それぞれ白色と黒色の洋服を着ているよう見えたという。

 両手をガムテープで縛られた後、男たちは財布の中をあさったり、引き出しの中を探したりして立ち去った。奪われた現金は約8万円にのぼる。

 その後確認すると、家の裏手にある勝手口の窓ガラスが割られており、「施錠をしていたはずなのにこれじゃ意味がない」と感じたと話す。

 男性方は松井田妙義ICから北西に約1キロの、妙義山のふもとにある。木々に囲まれ、周囲にあまり民家がない場所だ。50年以上この地で平穏に暮らしていた男性は「なぜ自分の家を狙ったのかがわからない」と話し、「こんなことをしないで、真面目に働いてほしい」と憤った。

 4月末~今月15日にかけて、栃木県日光市や長野県松本市、福島県南会津町で同様の強盗事件が発生している。いずれも男2人が民家に押し入り、両手を縛ったり脅したりして現金を奪うなど、手口が似ており、県警は関連を調べるとともに、容疑者を追っている。【加藤栄】

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