
台湾・台北市の蔣万安(しょうばんあん)市長が15日、東京を訪問し、麻生太郎自民党副総裁らと会談した。18日まで滞在し、小池百合子東京都知事との会談や日台友好を進める超党派議連「日華議員懇談会」との意見交換を予定する。蔣氏は蔣介石のひ孫にあたり、野党・国民党のホープとされる。
台北市によると、蔣氏は自民党本部で麻生氏や青年局メンバーらと会談。麻生氏の地元・福岡県などと台北との交流をさらに深めたいとして協力を求めた。東京都などが主催する国際会議で講演するほか、都内で行われる台湾の観光PRイベントに参加する。
蔣氏は2022年に史上最年少の43歳で台北市長に初当選した。市長としての訪日は初めて。台北市長は台湾総統の登竜門とされていて、次回以降の総統選の有力候補の一人として蔣氏の名前が挙げられている。【台北・林哲平】