空・海・ネモフィラ！青満開近し、昨年より遅め ひたち海浜公園

　空や海と溶け合う瑠璃唐草（るりからくさ）。見ごろは昨年より少し遅め―

　国営ひたち海浜公園（茨城県ひたちなか市）で、ムラサキ科の一年草「ネモフィラ」が間もなく見ごろを迎える。昨年は4月8日に見ごろを迎え、15日に満開を迎えたが、今年は昨年よりやや遅め。10日現在でまだ3分咲きだ。

　園内の「みはらしの丘」では、約4・2ヘクタールに約530万本が植栽されている。園の担当者によると、昨年11月に種をまき、今年1～2月は例年より気温が高い日が続いたが、3月は気温が想定より上がらなかった。花が咲き始めた4月以降も日照時間が少なめに推移していることも、開花時期に影響しているという。

　11日以降は気温があがる見通しで、海浜公園は14日に見ごろ、19日に満開を予想している。ゴールデンウイーク中盤まで見ごろが続きそうだ。

　土曜や日曜に混雑が予想されているが、午前9時半の開演直後や午後5時の閉園前は人がやや少なめで、日中とは違ったネモフィラに出会えるという。園の担当者は「花びらに朝露をまとっていたり、夕日のオレンジ色味がかったりしたネモフィラも幻想的です」と話している。【寺田剛】