11月の米大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ前大統領の陣営は、6日に南部フロリダ州で開いた資金集めパーティーで、「2大政党の史上最高額」となる5050万ドル（約76億6000万円）以上を集めたと発表した。民主党のバイデン大統領が3月下旬のイベントで2600万ドル（約39億4500万円）以上を集めたが、すぐにトランプ氏が最高額を塗り替えた形だ。
パーティーはトランプ氏の陣営と共和党全国委員会などの共催だった。トランプ陣営幹部は声明で「世論調査でも（バイデン氏より）優勢で、熱狂はこちら側にあると証明している。11月5日（の本選）に勝つための政治的メッセージも資金もある」と誇示した。
AP通信によると、パーティーには共和党の大口献金者ら約100人が参加。参加券の最高額は81万4600ドル（約1億2360万円）で、夕食でトランプ氏と同じテーブルに着くことができる特典付きだった。収益の一部はトランプ氏の裁判費用を負担している政治資金団体にも寄付されるという。
一方、バイデン氏の陣営は6日の声明で、今年1～3月に選挙資金として1億8700万ドル（約284億円）を集めたと発表。「トランプ氏は集めた選挙資金を増え続ける裁判費用に使っている」と批判した。【ワシントン秋山信一】
