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裏金事件「早急にけじめを」 自民全国幹事長会議で意見続出


 自民党は16日、都道府県連幹部を集めた全国幹事長会議を党本部で開いた。岸田文雄首相(党総裁)はあいさつで、派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて「党本部も命がけで党再生に努力をしていきたい」と述べ、党再生に全力で取り組む考えを示した。政治不信を招いているとして「心からおわびする」と陳謝。4月の衆院3補選などに触れた上で「政策や選挙、日本の政治を左右する課題に立ち向かっていかなければならない」とも語った。

 出席者によると、全国幹事長会議では裏金事件を受けた関係議員の党内処分を含め、早急にけじめをつけるべきだとの意見が続出した。6月に県議選を控える沖縄県連の島袋大幹事長は記者団に「お金の問題も含めてしっかりと問いたださないと、大変なことになると(会議で)指摘した」と語った。4月に衆院島根1区補選を控える島根県連の絲原徳康幹事長は記者団に「党全体の逆風もあり、かなり厳しい選挙だと承知している」と述べた。

 首相はこれに先立ち、東京都内で開かれた全国政調会長会議などにも出席し「政治責任のけじめをつけ、政治資金規正法をはじめとする法改正を行って国会で具体的な再発防止の仕組みを作っていかなければならない」と強調した。

 青年局と女性局の合同全国大会のあいさつでは、和歌山県連主催の懇親会に露出の多い姿の女性ダンサーを招いた問題などを念頭に「国民から厳しい目を向けられる事案にも直面している。この大事な時だからこそ、緊張感を持って取り組みを進めていただきたい」と引き締めを図った。

 自民党は17日、都内で党大会を開き、裏金事件を踏まえ、党則・規約と党運営の指針「ガバナンスコード」の改正を正式決定する。【鈴木悟、高橋祐貴】

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