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ジブリパーク、全面開業へ 「ディズニーランド並み」料金に困惑も


 スタジオジブリ作品の世界観を表現した「ジブリパーク」(愛知県長久手市)に16日、新エリア「魔女の谷」がオープンする。これで五つのエリアがすべてそろい、ジブリファンの期待は高まる。一方で、チケット体系の見直しによって「ディズニーランド並みのお金がかかる」「家族で出かけるのは尻込みする」との声も聞こえる。

 魔女の谷には、映画「魔女の宅急便」や「ハウルの動く城」で描かれた建物をはじめ、メリーゴーラウンドなどパーク初となる乗り物も整備された。6日と10日に一般向けの内覧会があり、抽選で選ばれた計1万1000人が一足先に楽しんだ。

 愛知県岡崎市の女性(31)は「足を踏み入れた途端、ジブリの世界観に入り込むことができた。魔女の宅急便に出てくる建物そのものでかわいかった」と感動した様子。名古屋市の女性(35)は「子ども目線のものが多く、5歳の息子も楽しんでいた」と話した。

 全面開業に伴いジブリパークは、チケットの種類や料金を一新する。新チケットは3種類で、「大さんぽ券」は全5エリアに入場可能。「大さんぽ券プレミアム」のみ、「サツキとメイの家」などすべての建物を楽しめる。「さんぽ券」は「ジブリの大倉庫」を除く4エリアに入場できる。

 2022年11月の第1期開園時は、三つのエリアごとに料金が設定された。愛知県の公園事業であり「他の大型施設と比べてリーズナブルな価格」(大村秀章知事)も売りの一つだった。

 新たなチケット体系について、内覧会に来ていた愛知県春日井市の女性(37)は「乗り物は別料金だし、ちょっと高すぎるかな」。

 小学生と高校生の3人の子がいる岐阜県大野町の母親(45)も「チケットごとに楽しめる内容の格差が大きい。子どもたちは行きたいと言っているけれど、家族みんなでとなると、二の足を踏んでしまう価格ですね」と苦笑いだった。

 例えば、小学生の子ども2人と両親の4人家族が「プレミアム」で休日に来園した場合、チケットのみで計2万3400円かかる。

 さらに、別途料金がかかる「五平餅炭火焼体験(1200円)」、「メリーゴーラウンド(大人1000円、子ども500円)」、「フライングマシン(500円)」を家族ですべて体験した場合、チケット代と合わせて計3万3200円になる。

 同じく家族4人で東京ディズニーリゾートを訪れた場合、最も料金が高い日程での1日券(大人1万900円、小学生5600円)は計3万3000円となり、その金額はほとんど変わらない。

 一方でこんな声も。名古屋市に住むジブリファンの女性(32)は「ジブリが大好きで、その世界観を味わえる場所。どんな価格でも納得できる」と言う。

 ただ、以前のようなエリアごとのチケット販売も希望する。「のんびり、じっくりと、楽しむには、とても1日じゃ回り切れないですよ」【加藤沙波、酒井志帆】

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