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トランプ氏が圧勝、候補指名の公算大 ヘイリー氏の撤退焦点に


 11月の米大統領選に向けた共和党の候補指名争いで、15州の予備選・党員集会が集中する「スーパーチューズデー」の開票が5日、行われた。返り咲きを目指すドナルド・トランプ前大統領(77)が大票田の西部カリフォルニア州など少なくとも計13州を制し、圧勝した。トランプ氏が候補指名を獲得する公算が大きくなり、対抗馬のニッキー・ヘイリー元国連大使(52)が選挙戦から撤退するのかが焦点になる。

 共和党の候補レースは、7月の党全国大会で大統領候補を決める代議員(計2429人)の過半数獲得を競う。スーパーチューズデーでは、全体の3分の1以上にあたる865人が決まる。トランプ氏は初戦から22州・地域で勝利したことになり、米CNNによると、獲得代議員数は938人で過半数に迫った。ヘイリー氏は東部バーモント州で辛勝したが、首都ワシントンと合わせて2勝にとどまる。獲得代議員数も86人とトランプ氏に大差をつけられ、逆転は困難だ。

 トランプ氏は5日夜、南部フロリダ州の自宅で演説し、「すばらしい夜、すばらしい日だった。米国史の中でも信じられないほどすばらしい時だった」と圧勝を自賛。党候補レースがほぼ決着したことを念頭に「共和党は偉大な政党で、すばらしい才能がある人がいる。我々は団結を望んでいるし、間もなくそうなる」と述べ、11月の本選に向けた党の結束を呼びかける余裕を見せた。

 スーパーチューズデーでも挽回できなかったヘイリー氏は、撤退に向けた圧力が強まっている。ヘイリー氏の広報担当者は5日夜の声明で「数百万人の米国民から支持を受けたことを光栄に思う。共和党予備選の投票者の多くが、トランプ氏への深い懸念を表した。こうした懸念に応えることが、共和党と米国をよりよくする」と述べたが、撤退には触れなかった。

 一方、民主党も14州と米領サモアで5日、予備選や党員集会が行われ、郵便投票が行われた中西部アイオワ州の結果も発表された。AP通信によると、再選を目指すジョー・バイデン大統領(81)がサモアを除いて勝利を確実にした。11月の本選はバイデン氏とトランプ氏の再対決になる構図が固まりつつある。

 バイデン氏は5日夜の声明で「今夜の結果で、米国民には明確な選択肢が残された。(バイデン政権で)前進を続けるか、ドナルド・トランプが我々を混乱、分断、暗闇に引きずり戻すのを許すのかのどちらかだ」と指摘し、トランプ氏への対抗心をあらわにした。

 米大統領選の候補争いは、2~3月ごろに集中的に予備選・党員集会が行われる。火曜日に投票するのが慣例で、結果が選挙戦の行方を左右することから「スーパーチューズデー」(決戦の火曜日)と呼ばれる。今回の共和党の候補争いでは、初戦のアイオワ州党員集会でトランプ氏が圧勝すると撤退する候補が続出。ヘイリー氏が唯一の対抗馬になっていた。【ワシントン秋山信一】

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